FeedSync + Microsoft Sync Frameworkはソフトウェアの在り方を変える!?

TechCollab2007-12-11


ついつい先送りになってしまっていたSync Frameworkサーベイをしていたら、つい数日前にSSE(Simple Sharing Extensions)がFeedSync1.0として公開されていたことを知った(今日の1枚の画像がFeedSyncのロゴ)。

http://dev.live.com/feedsync/

SSEについてご存知の方には今更説明するまでもないが、FeedSync(旧SSE)とは、「複数サイト*1のフィードに対して双方向同期を実現するための仕様」であり、RSS/ATOMの仕様は維持したまま最低限の拡張を施すことで実現している。SSEについてはかなり以前の秋元さんのブログエントリにあったのでそちらを参照した方がわかりやすいと思う。

FeedSyncにおけるフィード同期のためのフローについてはこちらチュートリアルが分かりやすくまとまっている(後日にまた同期手順についてはまとめたい。。。)。

本格的なサーベイはまだできていないため、FeedSyncの詳細な仕様やSync Frameworkアーキテクチャについて理解できていないが、「FeedSync + Sync Framework」はこれをベースに俗にいうエコシステムが定義されていき、ソフトウェアとしての新たな姿が展開できてくるのではないかと確かに思った。それはThe Synchronizer – sync for the massesのブログにもあるとおり。

以下、Synchronizeable Web – The Synchronizerより抜粋。

So picture this, FeedSync gives enables you to synchronize web content and Microsoft Sync Framework enables you to synchronize between any store in peer to peer fashion. Now you can easily see that:

FeedSync + Microsoft Sync Framework = data flow between desktop, devices and the web

There is an incredible potential to what could be done with the sync technology that is coming out from Microsoft in the recent weeks. An ecosystem is being slowly defined. It is your chance to take advantage of it and build a great value for your customers.

最近のMicrosoftまわりでは.NET3.0(WPF/WCF/WF/CardSpace)、.NET3.5、SilverlightLINQなどなど魅力的な技術が発表されてきたが、自分の中ではこのFeedSync + Sync Framework」という組み合わせに直感的だがとてつもない可能性を感じた。
この「FeedSync+ Sync Framework」アーキテクチャについて考えていくことで今後のソフトウェアのあり方もみえてくるのではと思う。そもそもソフトウェアはパソコンにのみに載るものである必要はない。今のWEBの潮流が昔のダム端末への回帰のような方向に向かっていくのではなく、様々なデバイス間でデータをコラボレートしていくmulti-master topology的な構成に変化していくことがとても魅力的であると思う。そもそもGroove創業者のRayOzzieなので、やはりこのようなシステムトポロジーを「Software+Service」として目指しているのではないだろうか?

自分はMicrosoftの人間でもないのでMicrosoftが目指そうとするところはあくまでも推測でしていえないが、この「FeedSync + SyncFramework」の可能性については今後とも重点的に色々考えていきたい。

以下は気になった言葉。

one particular service and one particular software application => 「any service and any application」

現在開発者向けにFeedSyncホスティングサービス(これ)を提供してくれているようなので、色々実装しつつFeedSyncを理解してみたいという方は是非利用してみてはいかがでしょう。詳細な流れについてはChannel9の方にアップされているのでそちらもご参考に*2

おまけ:SyncToy v2.0 Betaなるものダウンロードできるらしい。

*1:サイトに限定されるものではなくどんなプラットフォームどんなデジタルデバイスにおいても

*2:試してみた方は詳細情報を是非!